真タケ

真タケ · 26日 2月 2024
「~~~♪」 最近の真一郎くんは機嫌が良い。 何でも、公民館でやってるお料理教室が楽しいという事らしい。週末にはエマと2人で出かけてニコニコしている。...
真タケ · 13日 2月 2024
渡されたフルフェイスのヘルメットを被り、バイクの後部座席へと跨る。 日向達とは時間差で事務所を出た。真一郎はバイクで通勤しているらしい。仕事中は運転手付きの車で移動しているのを考えるとどうにもちぐはぐに思えたが、組の中では重要なポストにいるというワケではないから大丈夫ならしい。...
真タケ · 13日 2月 2024
シキの真タケのBL本は 【題】終演そして開幕 【帯】獣のような眼で見るな 【書き出し】そういえば今日の星座占いは最下位だった。 です #限界オタクのBL本 https://shindanmaker.com/878367 そういえば今日の星座占いは最下位だった。 朝のニュース番組の、十分かそこらのコーナーを思い出す。新月の夜の様な目をした男が武道を見ていた。 嗚呼、終ったな。...
真タケ · 26日 12月 2023
ゴロゴロとゆっくりと車輪が回る。 ぐったりと、どころか完全に力の入っていない“物”の様な白い手が垂れ下がっている。 虚空を見つめてさえいない、光の無い瞳が落ち窪んだ眼孔に嵌まっていた。 その少年が車椅子に乗せられていなければ、武道はソレを死体だと思っただろう。...
真タケ · 21日 9月 2023
深夜に目が覚めた。 懐かしい実家の自分の部屋の時計は夜中を指していた。 「は?」 暑いのにどこか肌寒い夏の夜だ。 周りを見渡せば寸分違わぬ小学6年生の時の自室で、勉強机の横に投げ捨てられたランドセルから給食袋がはみ出していた。 あぁ、コレ出さないと母さんに怒られるんだよな……。 そんなことを考えて、ベッドから降りてソレに手を伸ばした。...
真タケ · 21日 9月 2023
「はぁ……」 「真ちゃんうざい。悲しいアピールとか俺等にしても無駄なんだけど」 「うるせぇやい。本気で悲しんでるんだぞ俺は」 「へいへい」 黒龍事務所には重苦しい空気が流れていた。...
真タケ · 21日 9月 2023
「んっ♡ は、ぁ……♡」 目の前で薄ピンクに上気した白い肌が揺れている。 汗に濡れた艶やかな黒髪が乱れて、とろりと潤んだ瞳が欲情を隠しもせずに露わにしていた。 「……っ♡ んぅ…♡」 ズップリと真一郎を咥えこんで、声すら我慢しながら懸命に奉仕する年下の青年。しかし、本人もかなりつらいのか吐息の中に甘い呻きが混ざっていた。...
真タケ · 21日 9月 2023
不敵な笑みを浮かべるその男は万次郎と同じくらいの背丈であり、顔も体型も何もかもが兄である男とは違うものだった。明らかに、自身の兄と騙るには何もかもが違いすぎた。 しかし、何故か万次郎にはソレが兄なのだと確信があった。 「あ……」...
真タケ · 21日 9月 2023
クスクス、クスクス。 放課後の校舎に笑い声が響く。 ―――ねぇ、あの噂知ってる? ―――どの噂? ―――渋谷の小学校の、 ―――六年生 ―――男の子? 女の子かも? ―――どっちだっけ? ―――どっちでもいいよ。 ―――それでね、その子、 ―――呪われてるんだって。 他愛ない無邪気な噂話だった。こっくりさんや夜に出歩く二宮金次郎のような怪談話。...
真タケ · 21日 9月 2023
若気の至り、というものがある。 リーゼントに鉢巻で仲間を率いてバイクで暴走したり、脈が無い女の子に告白をして20連敗したりなどだ。 そんな青春の思い出の一つに出会ったばかりの同性とのワンナイトを含めるのはどうだろうか、と真一郎は溜息を吐いた。...

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