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ただ尻・プロローグ


花垣武道には前世の記憶があった。
正確には前世の記憶ではないとは思うが、便宜上、前世の記憶と武道は思っていた。ソレは初めての恋人を死の運命から救うためにタイムリープをし、見事幸せを手にするという非現実的極まりない夢の様な記憶だった。
そんな華々しい前世の記憶とは異なり、今の武道はレンタルビデオショップのしがない雇われ店長である。前世の記憶の中で見た事のある少年少女がショップを訪れるのを眺めるのが生き甲斐の恋人なしのアラサーぼっち社会人。しかも向こうは特に何か覚えているワケではなさそうなので完全に武道が不審者なだけである。
部下の女の子にはあまりさせたくない新作AVアダルトビデオの検品作業を黙々と済ませることが本日の目標だった。下品な肌色と売り文句を流し見しつつ、傷や汚れが無いか確認する。どのみち客に汚されると思いつつも、新作が既に汚れているのは無駄にトラブルになったりもする。つまらないイチャモンの種は無い方が良いのだ。
未成年には見えない女子高生モノやよく顔を見る女優の自称素人ものにホッコリしながら次に手に取ったのはコスプレえっちモノ『姦淫勇者~かわいいモン娘にレべドレされる異世界転生~』である。明らかに場末のホテルでオバチャンとスライム風呂してたり、髪色と合わせてすらない猫耳カチューシャのナニカが四つん這いになっている裏面に思わず笑ってしまう。チープなものにはチープなもの愛好家がいるのでわんちゃん売り上げに貢献してくれるかもしれない一品だ。くくりとしてはZ級サメ映画の類。
しかし召喚陣の様なものの上に男優が倒れているシーンがあるらしいのにソレは異世界転生なのだろうか。転移と転生くらいの違いはちゃんとしておけばいいのに、と武道はぼんやり考える。
そう、トラックなどに轢かれて死んでから生まれ直すのが転生で、現代から直接異世界に連れていかれるなら転移か召喚というべきではないだろうか。そう今、自分の足元にあるような光に飲み込まれるのが転……そこまで考えて武道は目を見開いた。
 
「えっ!? ちょ、ナニコレ!?」
 
持っていた段ボール箱をテーブルに置いて、武道はその場から離れようとする。
しかし、時すでに遅く、突如床に現れた妙な幾何学模様は丁度武道一人分の大きさで描かれパァアッと輝きだす。
 
「(自称スライム娘のオバちゃんとローション風呂、雑な猫耳つけただけの自称ワーウルフ娘に童貞奪われるとか嫌だぁああああ!!!)」
 
そうなるとは限らないが、瞬時に最悪の妄想が頭を駆け巡る。
 
「(せめてレべドレする側であってくれぇえええええ!)」
 
 
・・・
 
 
そんな武道の切実な願いが叶えられたのか、気が付くとどこかの王級の庭の様な場所で、本物らしき甲冑を着た騎士、ローブを着た魔術師、そのほか何となく中世なのか近世なのか武道には判断の付かない貴族っぽいオジサンに囲まれていた。そして、数段上には玉座に様なものに座る王様の様な男もいた。
 
「え……?」
 
本当に異世界に召喚されてしまったのだろうか、雇われ店長の自分が? と目を白黒させていると周囲の男たちがザワザワと騒ぎ出した。ほとんど騒音の様なものであったが、その中でもしっかりと言葉が聞き取れて、言語による意思疎通がはかれることが分かった。
しかし、その聞き取った言葉の中に「勇者の召喚に成功した」「今回は4人もだ!」というものがあったために武道は驚いてしまう。
自分以外にこの謎の場所に召喚された日本人がいるのか、と。仲間がいるのならありがたい、と周囲をキョロキョロと見回せば自分の後ろに3人の少年少女がいた。
 
「は?」
 
金髪をポンパドールにしたヤンチャそうな少年、少年に少し顔立ちの似た同じく金髪の少女、そして背が高く髪は辮髪にしている少年。
武道の店を時々利用する子達だった。
 
「(マイキーくんにドラケンくんにエマちゃん!?)」
 
そして、前世の記憶の中で幸せになってほしいと願い、何度も敵わなかった子達だ。最終的には大団円に終わったが、彼等のためなら何だってできると今の武道ですら思う。
 
その子たちが、こんなワケの分からない場所に引きずり込まれた。
 
ソレを理解した瞬間に武道の頭に一気に血が上るのを感じた。
 
「ちょっと待てやゴルァッ!!!」
「ッ!?」
 
今世では初めて出すようなドスの利いた大きな声だった。その声に周囲の歓声雑音がかき消され、武道に注目が集まる。
 
「ギャアギャア喚いて無いで状況を説明しろ! ここはどこだ!! この子どもたちをどうするつもりだ!!!」
 
その怒気を隠さない怒鳴り声に驚いたのは周囲の人間だけでなく、武道と同じく召喚された3人もまた、よく行くショップの大人しそうな店員の見たことの無い様子にびっくりする。
少しの戸惑いの後に、ローブを着た男が前に出て恭しく頭を下げた。そして、武道達4人はこの世界を救うために召喚された勇者だと宣った。この世界には人間の他に魔物と呼ばれるモンスターがおり、ソレを統括する親玉の魔王が存在する。非力な人間は自分たちの領土を守るだけで精一杯であるが、特定の条件が揃う数年に1度、儀式を行うと魔王に対抗できる“勇者”を召喚できるのである、と。
今回の儀式では4人も勇者が現れた。この世界の三分の二を支配する魔王二人を完全に討伐するチャンスなのだ、と。
 
その話を聞いて、武道は更に頭に血が上るのを感じる。怒りに震え、握りしめた手が真っ白になっていた。
 
「あの、勇者さま……?」
 
喜んでいたのもつかの間、すぐに魔術師の男は武道の異変に気が付いて恐々と声を掛ける。
 
「ソレはつまりウチの国のガキを3人も攫って戦争の道具にしようって事か……?」
「いえ、そんなつもりでは……」
「じゃあどういうつもりで? この世界ではどうだか知りませんが、うちの国ではこの子たちは勉学に励み、親元で健やかに育つべき子どもです。その子たちを無理やり異国の地に拉致して、その魔物だか魔王だかと戦わせるんでしょう?」
 
しっかりと怒りを滲ませつつ、しかし冷静に、武道は前世で反社会的勢力だった時の事を思い出す。何とかしてこの危機を乗り越えなければならない。ただ反発しても、この人数に囲まれている上に相手には明らかに戦闘を目的とした装備をしている騎士もいる。佐野万次郎と龍宮寺堅の能力が前世と同じであるならばかなり戦闘はできるかもしれないがそれでもステゴロ、タイマンに特化しているハズだ。長剣を持ち、甲冑を纏った相手に喧嘩をしてどれほどの事ができるかは未知だ。
武道の言葉に流石に警戒をしたのか、万次郎は妹のエマを庇う様に抱き寄せ、龍宮寺は臨戦態勢をとる。しかし、戦闘にならない事が武道の目的だった。
 
「この子たちを親元に帰す方法は無いのですか? オレはどうなってもいい。でも、子どもが酷い目に遭うのを承服はできない」
 
暗に自分が勇者の役割をするから、子ども達は助けて欲しいと提案する。
ここまで言えば自分たちがいかに非人道的手段に手を染めたのかが理解しやすいだろうし、この人数がいれば何人かは武道たちに同情するだろう。そうなれば問答無用で切り捨てられる事もない、ハズだ。
例えそうならなかったとしても、4人も“勇者”を得たと喜んでも、結局一人も自分たちが掌握できなかったでは意味が無い。そうなるならば3人の子どもを人質に大人一人を勇者に仕立て上げた方がマシだ、と多少なりとも頭があれば考えるだろう。
 
そも、防衛戦は自国のみで成り立っているのだから勇者など本来は必要ないだろう、と武道は思う。領土を広げた所で勇者がいなくなればまた魔物なり新たな魔王なりに取り戻されるに決まっている。
つまり、勇者になって魔王を討伐などしてしまえば故郷に帰る事は叶わないと確定するのだ。
 
もういい歳して年下の女の子に小ばかにされて生きてる自分はともかく、未来ある子ども達にそんなことは絶対にさせられないし、外ならぬ万次郎や龍宮寺がそうなってしまったら自分がこの国を亡ぼす自信すらある。
 
前世は前世であると割り切るには武道は情が深すぎたし、例え前世の事が無かったとしても健やかに生きている少年たちを武道はもう見てしまっている。
彼らを犠牲にする選択は案外お人よしの所がある今の武道にはできない事だった。
 
ジッと、訴える様に王を見れば少しだけ試案する様に口を噤み、ふぅ、と仕方が無いと溜息を吐いた。
 
「分かった。お前が他の3人の代わりに働くのだな」
「……はい」
 
他国民を拉致してきた癖に偉そうだと思いつつ、王には王の保つべき威厳とかがあるのだろうと武道は言いたいことを飲み込んだ。
王の言葉に武道の後ろにいた万次郎が何か反応を示したが龍宮寺に止められた。恐らく、見知らぬレンタルショップ店員に守られる謂れはないと不良の矜持に障ったのだろうが、今は抑えて欲しいと切に思う。大人にも大人の矜持がある。
 
「子ども達の安全と、まともな生活の保証、そして親元への帰還をお願いします」
 
この世界へ連れ去られた時点で、学業などに差し障っているし、保護者に心配かけたりなどしていて大分もう取り返しがつかない事態であるが、武道はそこは飲み込んだ。まずは生命と安全の確保だ。
地に膝と手を付いて、頭を下げる武道に周囲がどよめく。“勇者”がこのような行為をするのは前代未聞なのだろう。
この国の人間が防衛だけで手一杯の魔王および魔物を駆逐するだけの力を持った生き物が、こうも下出に出ているのだ。承服してもらわなければ困る。
現状、恐らく、武道たちの力はこの場の全員を倒すには至っていないだろう。しかし、この先、魔王を倒すために訓練などをするに従って強くなるハズだと、周囲の者の言葉を信じれば分かる。
今、勇者召喚に掛けたコストを全て無に帰すか、更なるコストを払いながら大きな利を得るかの二択を、王は迫られている。
 
武道にとって、分の悪くない賭けだった。
 
「……分かった」
「ありがとうございます」
 
 
・・・
 
子ども達には安全な生活が保障され、武道には勇者としてこの世界の勉強と強くなるための修行が課された。指南役として付けられた魔術師はどこかナオトに似ていて、子どものためとは言え王と真っ向から交渉した事について小言をもらった。しかし、大人の矜持を見せた事については褒められ、雨と鞭に懐かしい気持ちになる。
 
しかし、そんなホッコリした気持ちは勉強を進め、自分のスキルを鑑定してもらった瞬間にどこかへと吹っ飛んでしまった。
 
ユニークスキル『レベルドレイン』。
 
どこかで聞いたようなスキル名に武道は気が遠のきそうになるのを必死にこらえた。
 
「あの、ドレインって、どこから吸うんですかね……?」
 
せめて口で、できれば手とかであってくれと切に願いながら、武道は教育係を縋る様に見る。
しかし、教育係の男は明後日の方向を眺め、目を合わそうとしない。
 
「……一般的にレベルドレインは雌型の魔物が使うスキルですね。主に生殖器に酷似した器官から、ヒトの生殖器を通してレベルを吸収します」
「……」
「稀に雄型の魔物が使う事もありますが、基本的にそちらは尻の様な器官から生殖器を通して吸収します」
「ウソ、だろ……?」
「まぁ、成長も早く、比較的楽に強くなれるスキルですし、まぁ、はい……」
 
頑なに目を合わそうとしない教育係に、武道は現時点で他に解決策が無いことを悟る。
 
「慣れれば気持ちいいらしいですし、頑張ってください!」
「おぅ……」
 
情はあれど容赦のない教育係にやはりナオトに似てるな、と武道は現実逃避の様な事を考えた。
 
 
この世界の常識全般と何となくの剣技を教わり、武道はとうとう初めての実戦に出た。出されてしまった。
魔物で尻の処女を失う決心がつかず、だからと言って教育係や子供たちに頼むこともできず、この日を迎えてしまった。
本当に練習程度の簡単な討伐であるが、26年も現代日本で緩く生きてきた武道からしたら未知でしかない。前世の記憶では喧嘩に明け暮れたし、拳銃で撃たれたこともあるがあくまでも前世だ。
 
「うぅー……。ヤダなぁ」
 
レべドレセックスしている所を見られたくはないだろうという気遣いにより武道は一人、森の中を進む。
そんな気遣いするなら普通にレベルを上げる方法を伝授してほしい、と武道はため息を吐く。それでは勇者になれないのだろうと分かってはいても気が重い。
 
「はぁ……」
 
このまま習った剣技でスライムとか倒して地道にレベルを上げられないだろうか、と現実逃避に手に持った長剣を見つめる。
そうして歩いていると少し開けた湖に出た。そう大きくはない湖であったが沼や池と言うには綺麗に見えた。武道はフラフラと湖に近付き、何となく水面を覗き込む。
水面に映る疲れたような、絶望を覚えた様な表情はは無職になった中年男性か何かのようでもあったが、実際は勇者になった青年である。まだ冒険も始めていないのに何を疲れているんだ、と叱咤する気持ちはあるが、これからの事を思うと絶望しかない。
 
しかし、自分には進む以外の道が無いのだと武道は分かっていた。
折れそうな心を必死に押し込めて、武道は顔を上げた。
 
そして、水の中から飛び出してきたソレと目が合った。
 

 

・・・



淫虫ワームが水面から飛び出してきた!
 
淫虫は粘液を吐き出した!
「ぎゃッ! 冷たい!」
タケミチは粘液だらけになった!
タケミチは剣を構えた。
 
淫虫は仲間を呼んだ。
淫虫たちが水面から這い上がってくる。
「ちょ、まっ、うわぁ!」
タケミチは剣を振り回した!
タケミチの攻撃は当たらない。
 
淫中は粘液を吐き出した!
タケミチの服に粘液が沁み込んでいく…。
タケミチの速度が下がった。
「クソ…べとべとする……」
タケミチは剣を振り回した!
タケミチの攻撃は当たらない。
 
淫虫はタケミチに飛び掛かる!
「ヒッ」
淫虫はタケミチの服の中へと侵入する…。
「ちょ、や、待ってよ!?」
淫虫②は粘液を吐き出した!
タケミチの服が透けてきた…。
タケミチの速度が下がった。
淫虫③はタケミチに飛び掛かる!
タケミチは服が重くて抵抗できない。
淫虫③はタケミチの服の中へと侵入する。
タケミチは剣を振り回した!
タケミチの攻撃は当たらない。
 
淫虫はタケミチの乳首に吸い付いた!
「ひぁっ!?」
淫虫②はタケミチに飛び掛かる!
「んぐぅツ!?」
淫虫②は武道の口に吸い付いた!
「~~~~ッ!」
淫虫③は武道の乳首に噛み付いた!
「ッ!!!!」
タケミチは悲鳴を上げたくても上げられない!
タケミチは剣を落としてしまった!
 
淫虫はタケミチの乳首に吸い付いている……。
「~~~~ッ!」
淫虫②は粘液を吐き出した!
「んごっ、お、……ッ」
タケミチは粘液を飲み込んでしまった!
タケミチの喉を青臭い液体が伝っていく。
タケミチは身体が火照り始めた!
淫虫③は粘液を吐き出した!
「~~~~~ッ!!」
タケミチは乳首に粘液を注入された!
タケミチは尻もちをついてしまった!
 
淫虫はタケミチの乳首を嬲っている。
「んぐぅ……っ♡」
タケミチは激しく感じてしまった!
淫虫②は武道の口から離れた。
「ぁ……♡」
タケミチは妙な寂しさを感じた。
淫虫③は粘液により肥大化した乳首をコリコリと噛みほぐしている。
「ひぃんっ♡♡」
タケミチは抵抗できていない。
 
タケミチは敗けてしまった!
 
 
・・・


3匹の淫虫に群がられ、武道は膝をついた。
 
「ひ、ぅ……」
 
付け焼刃の剣術に意味など無く、武道は呆気なく淫虫に敗けてしまった。ゲームであれば序盤の雑魚に当たるであろうモンスターに手も足も出なかった事実への情けない気持ちと、アラサーという歳で今世はあまり荒事にも関わらず生きてきたのだから仕方が無いだろうという言い訳が頭の中をぐるぐると巡る。
何にしてもこの吸い付いてくる変な虫を引きはがして逃げねばならない、と思うのに妙に身体が熱くて力が入らない。
 
「ぁ……♡」
 
ゾワゾワと性感の様なものが背筋を伝い、武道は自分でも信じられないほど甘くか弱い声を上げた。肢体を投げ出し、小さな虫に良い様に嬲られて体力を減らされていく。何が起こっているのかは分からないが、何かしらのHPヒットポイント的なものをこの虫は自分から吸い取っているのだろう。
スキルを使おうにも尻から吸うとしか説明を受けていないし、この小さな虫を尻に入れるなど武道には恐ろしくてできない。
 
「え……っ♡」
 
しかし、そんな武道の思いなど関係なく、口から離れた淫虫が身体を這い、尻へと到達した。まさかそこに自分から入るのか、と淫虫の行動の理由が分からずに武道は戦々恐々としつつも何故か胎の奥の方がキュンとするのを感じる。
胎の奥そんな場所など今まで意識したことも無かったのに、入り口をヌルヌルとした体で焦らす様に擦られて武道はソコに刺激が欲しくてたまらなかった。
 
「なん、でぇ……♡」
 
自分の変化に戸惑いつつも、これはチャンスなのではないかと武道は考える。スキルの発動方法はよく分かっていないがとりあえず尻に入れてしまえば何とかなるかもしれない。
 
「あっ♡ あぁっ♡♡♡」
 
ぬるりとナカに入り込んできた虫をどうしていいのか分からないままに受け入れ、武道は先に胸に吸い付く虫を引きはがそうと試みる。
 
「あぅぅ……っ♡」
 
吸いつき、噛み付く虫を剥がそうと掴み、シャツを捲り恐る恐る両手で引っ張ってみると軽い痛みと共に鋭い快感が胸を襲う。その様は乳首で自慰を行っている様で、淫虫の催淫粘液により蕩けた表情とビクビクと腰を震わせる姿は淫乱を絵に描いた様な有様だった。
 
「あ♡ あんっ♡」
 
だんだんと目的を忘れ、快感を得るために武道は緩めの力で虫を引っ張る。その度に吸い付いたり噛み付いた口から淫液がほとばしり、乳首が媚薬漬けにされる。既に何度か射精してしまっていたらしい濡れた陰茎が気持ち悪くて、武道はモゾモゾとズボンを脱ぐ。力なく淫液を垂れ流す陰茎がフルンと揺れて外気に晒された。
 
「は、ぅ♡」
 
屋外で何て恰好をしているんだと思うのに、その羞恥心が興奮材料になっているのが自分でも分かる。変なスキルを得たせいでヘンタイになってしまったのだと自分に言い訳をして、再び乳首に吸い付く虫で自慰をしようとして、武道は気付く。
何だかこの虫さっきよりも弱っていないか、と。そして自分も、先ほど虫に敗けた時に感じた疲れや脱力感の様なものが無くなっている。いっそ力がみなぎってくる様ですらあった。
虫に体力を吸われていたハズなのにどうしてだろうと思いつつ、再び乳首の虫に触れると虫はコロンと地面に転がってしまった。最初はヌメヌメとしていた表面も乾いてしまっていてまさに虫の息という感じだ。
 
「あ……♡ ごめんね♡」
 
きっとこれがスキルの効果なのだろう。いつの間に発動していたのか、尻以外からも吸い取れるのかもよく分からないが、この小さな虫からレベルを吸い取ってしまったらしい。
 
「オレにえっちな事してくれてありがとね♡」
 
目の前の虫に愛着すら湧いてきてしまい、武道は優しく虫を手の平に乗せてリップ音を立てて軽くキスを贈った。そしてあまり力の入らない身体を引きずって水の中へと帰してやる。上手くいけば仲間の元や巣に帰ってまた元気になるだろう。
 
「は、ぁ♡」
 
尻の中に入り込んだ虫はどうしようかと武道は考える。モゾモゾとナカで動いている感覚はあるが乳首ほど明確な快感を得られないまま、媚薬粘液漬けにされているらしくジワジワとした熱さと物足りなさが蓄積されていく。
ナカでダメになっていたら可哀相だな、と尻に指を挿れて引っ張り出してやろうかと思った瞬間、ザパッと水飛沫の音がして、武道は湖に意識を戻した。
 
「へ?」
 
また虫が出てきたのかと思ったが、武道の予想は外れた。
そこにいたのは小型の虫などではなくヌラヌラとしていて、赤黒く太った触手だった。本体が水の中にいるのか根本が見えないが5本、水面から生えていた。
 
「わ、ぁ♡」
 
普段の自分であれば恐怖しているであろうそのモンスターを見て、武道はあろうことか淫らな期待で頭をいっぱいした。こんなえっちな虫が住んでいる湖から出てきた触手に、ナニをされてしまうのか。
 
「あん♡」
 
きゅぅんとナカを締め付けてしまい、入り込んだ虫の存在を意識してしまったがナカでモゾモゾと動いたためまだ生きていると少し安心した。
虫も殺せない乙女を気取るわけではなく、ほとんどハジメテと言って良い性感を与えられて“セックスした相手”として愛着が湧いてしまっていた。
どうしてこんな虫なんかを、と自分でも思うのにやはり殺すのは忍びない。
 
「ん……♡」
 
何とか出ていってもらおうと、自分でも触ることなど一度も無かったナカへと指を挿れる。引っ張り出せたら水の中に放り込んでやれば良いか、と尻に集中しているうちに水面から出てきた触手が武道にゆっくりと迫る。
きっと、この触手も自分を犯そうとするに違いないのだと何となく分かっていた。その際に腹のナカの虫が潰れてしまったら可哀相だ。
 
「んぁっ♡ あぁああっ♡♡♡」
 
何とか掴んだ虫を無理やり外へと引きずり出す。嫌がる様に暴れる虫が胎のナカの肉襞ニクヒダをゴリゴリと蹂躙し、武道は悲鳴を上げた。
気持ち良いのかももうよく分からない性感攻撃の衝撃に、武道は背筋を仰け反らせてピュルピュルと弱弱しい射精をする。涙と鼻水と涎に塗れた顔は快楽に蕩け、逃がしてやろうなどと言う建前で虫を使って自慰をしているようにしか見えない程だった。
 
「はぁ♡ あ……♡」
 
ズルリと引きずり出した虫はやはり先ほど水から上がったばかりの頃よりもいくらか萎んだ様に見えて、少し可哀相に思う。しかし、この世界から元の世界に子どもたちを帰してやるためにはモンスター達からレベルを搾り取らないといけない。
思ったよりも抵抗感なく、快楽に身を任せることが出来た。付け焼刃の剣術よりもきっとこちらの方が怠惰な自分の性に合っているのだろう。
 
ポチャンと虫を投げ帰す頃には触手は間近に迫っており、攻撃的な様子は無く武道の様子を伺っている様だった。
 
「あ、は♡ おいで♡ あそぼうよ♡」
 
ドロリとした欲を隠さない笑顔で武道は触手に声を掛ける。人語を解すのか、音が聞こえるのかも分からないその生物のために、武道は先ほど指を挿れていた箇所を両手で開いて見せ付ける。くぱぁ、と淫液を滴らせ真っ赤に熟れた柔肉が刺激を待ちわびる様にヒクついている。
 
「ぁんっ……♡」
 
虫と触手は共生関係にでもあるのだろうか。火照らされた身体が刺激を求めていた。
見せ付けた孔に触手が延ばされて焦らす様に入り口に押し付けられる。孔を広げていた腕をとられて頭上でまとめて拘束される。虫に肥大化された胸の先端が視界に入ってまたそこに刺激が欲しくなる。足は開いた状態で拘束されて、触手たちにグンッと引っ張られ、武道は水上の宙に浮かされた。
完全に身動きの取れない格好に少しだけ不安になるがソレ以上に期待があった。
 
「んっ♡ ね♡ 抵抗なんかしないからさ♡ オレのえっちあな♡ めちゃくちゃにしっんぁああ♡♡♡」
 
理解しているのかしていないのか、触手は言葉の途中で急に侵入して、武道に嬌声を上げさせた。
 
「あっ♡ あぁっ♡ あ♡ ぁ……♡」
 
空中で拘束され、快感を他に逃がす事もできない武道はその衝撃と快感を真っ向から受け止めた。期待以上のソレに武道は視界がチカチカとして、一瞬気を失いかける。しかし、触手はすぐに入口付近まで出て行き、再び一度に入る限界まで勢いよくナカをえぐりながら侵入した。
 
「ひっぁあああっ♡♡♡ らめっ♡♡ 待って♡♡♡ しょんなっぁああっ♡♡♡♡♡」
 
どこまで入ってくる気なのかも分からない触手がゴリゴリと前立腺を押し潰しながら胎のナカを耕していく。虫では感じられなかった圧倒的な存在感が武道に気絶を許さない。
そうして胎を蹂躙されているうちにいつの間にか増えていた無数の触手が武道の身体を愛撫し始めた。
 
「ちょ♡まっ♡っんぁあ♡♡♡」
 
餌にでも群がる様に全身をヌルヌルと這う触手達に擽ったい様で、性感を刺激される様で肌がゾワゾワする。
陰茎や乳首が擦られて潰されるのはもちろん、脇や首筋を這う触手にすら性感を高められてしまい、武道は無意識に腰を振る。そのリズムは無意識に胎のナカの触手を奥へと迎え入れるようになっていて、淫らに快楽を貪る様はどちらが捕食者なのか分からない程だった。
 
「せっくしゅ♡♡♡ オレ♡ 触手とセックスしちゃってる♡♡♡ ハジメテなのに♡♡♡」
 
普段の武道であれば絶対にこんな事はしないであろう乱れ具合に、自分でも恥ずかしくなる。しかし、乱れれば乱れる程気持ちが良くて、えっちな言葉を吐けば吐くだけ興奮する。
 
「ぁ……♡」
 
そうしているうちに触手は触手で目的を果たした様でズルリとナカから抜けていく。ソレを寂しく思っていると、ザパッと大きく水しぶきを立てて他のモノよりも一等太く、雁首の様なものの付いた触手が水面から現れた。
ソレを見て、武道は気付く。今までのは胎のナカのモノも含めてただの愛撫だったのだ、と。この太く、エラの張った触手こそが水の中にいるナニカの生殖器なのだろう。
身動きの取れない武道を触手達はこの交接腕ちんぽ触手に捧げる様に掲げる。
腰を振る事すらできない、ガッチリとした拘束に武道は息をのんだ。晒された淫孔に狙いを定める様に交接腕の先端がキスをした。思わずヒクつかせてしまい、チュムリと誘う様に吸い付いてしまったのが少し恥ずかしかったが、心臓は期待に高鳴っていた。
 
「きて♡♡♡」
 
つい口を吐いた言葉に反応したかのように、交接腕が武道の胎の奥へとズンッと侵入する。
 
「んっあぁああああああああっ♡♡♡♡♡」
 
大きな雁首が前立腺を押し潰し、肉襞をゴリゴリとこそぎながら、結腸の入口子宮孔へと到達し、食らい付いた。ソコにディープキスでも施す様に、ちゅむちゅむと交接腕は繰り返し小刻みなピストンをし、武道はその蹂躙をただただ受け入れる。
 
「んぁつ♡♡はっ♡♡♡あぁああ♡♡♡♡♡」
 
涙、涎、鼻水、汗、顔から出せる体液は全て出てしまっているであろう無様な姿であるのに、武道はもうまともな言葉も出ない口元をどこか妖艶にニヤけさせていた。
苦しくて、気持ち良くて、こんなのは自分じゃないという気持ちもあるのに、胎のナカで交接腕が脈打つたびに身体が熱くなる。ソレが自分を強くするのだと分かっていたからかもしれない。
虫とした時には何となくだったレベルドレインの感覚がやっと分かってきた。
オートで発動している様なので制御はできないが性感と同時に感じる熱の様なものが、レベルなのだろう。
 
「あっ♡ あは♡♡♡」
 
コレを溜めれば子供たちを元の世界に帰せる。
 
「出して♡」
 
抽挿が激しくなっていって、武道もキュウキュウとナカを締め付ける。締め付ければその分強く性感を刺激され、ナカのモノを感じてしまう。
 
「オレのナカにいっぱい♡♡♡」
 
ソレが良いモノなのだと、武道は分かってしまった。
 
種付けしてレベルを落として♡♡♡♡♡」
 
もう後には引けないのだと、実感してしまった。
 
「あっ♡ あ゛ぁああああああああああっ♡♡♡♡♡♡」
 
そうなってしまえば、後は胎のナカへと注がれるものを享受し、快楽を貪るだけだった。
結腸の奥へと吐き出されるのは触手の卵と精子であり、武道苗床の胎を使って保温でもするのだろう。触手のミチミチに詰まった尻から白濁が垂れる様に零れ、ソレそのものには武道に利は無いのについ勿体無いなどと思ってしまう。
 
そのまま何処かへと動き出した触手に、自分はこのまま住処にでも連れていかれるのだろうか、ソレは困るので何とかしなければならない、とタプタプの胎を抱え武道は思う。しかし、陸地を離れ、触手に拘束されて水の上にいる場合どうすればいいのだろうかと困ってしまう。
そも、ドレインの感覚は分かったがどれほどドレイン出来たのかも分かってはいない。自分がどれほど強くなっているのか試す方法はないのだろうか、と武道はやっと自分を拘束する触手に抵抗してみようと力を込めた。
 
「え?」
 
その瞬間、あれほど強かった触手の拘束がまるで粘着力を失ったシールの様に簡単に剝がれてしまった。
 
「ちょ、まっ……!!?」
 
ザブンと大きな水しぶきを立てて、武道は湖の中へと落ちてしまう。わざと落とされたワケではない様で、慌てた様に触手が追ってくるのが見えた。
どうやら素の腕力だけで勝てる程度にはレベルを吸い取ってしまったらしい。
 
幸い、武道は普通程度には泳げるので、追いつかれない様に岸へと急ぐ。
胎が重く、泳ぎづらい。コレは自力で排出するべきなのか、生まれるまで待つべきなのか教育係に聞かなければならない。服を脱がされていた事は不幸中の幸いだろう。この胎を抱えて着衣水泳で岸までたどり着ける自身は流石に無かった。
 
「うぅ……やっぱりコレ重い…」
 
やっとの思いで岸に辿り着けば、いつの間にか触手は追って来なくなっていた。もしかしたら虫の時そうだった様に、レベルドレインをすると相手を弱らせてしまうという効果があるのかもしれない。
戦闘で敗けてもその後の凌辱を耐えきれば生き残れそうだと武道は安心する。何となく仕組みは分かったから一度城へ帰ろうかと武道が帰路を探そうとした時、今度は茂の方からガサリと音がした。
 
「えっと、スライム?」
 
今度は水色の半透明のモンスターが武道の前に立ちはだかった。剣も持っていなければ服すら着ていない万事休すな状態であるが、武道はスキルの使い方を物にしたいと考え、果敢にもスライムへと近づいていく。
スライムもスライムで、こちらに近付いてくる中型の生き物に少し戸惑った様子だった。しかし、逃げはしない所を見ると侮られているのだろう。
 
「えいっ」
 
スライムと言えば序盤の雑魚モンスターの代表格だ、と武道は思う。これならば先ほどドレインしたレベルで勝てるのではないか、と最初に考えていたスキルの最終的な確認を置いて、武道は拳で攻撃した。
 
「えいっえいっ」
 
前世で不良をしていた時とは比べ物にならないくらい腰の入っていないソレは、一切の手応えを武道に感じさせずに、スライムのモチャモチャとした感触だけを皮膚に伝える。
 
「うーん、全然ダメかも、ぉおおおおっ!?」
 
よく分からない、と手を出すのをやめようかと思ったその瞬間、スライムは突然、武道を全身飲み込んでしまった。
 
「んっ、んんーーーーッ!!」
 
息ができずに暴れてもやはり手応えはなく、武道は自分がやらかしてしまった事を悟る。呼吸ができなければ人間は簡単に死んでしまう。虫と触手がすぐにエッチな行為に及んだせいで、モンスターに敗北してすぐに殺されるというイメージが無くなってしまっていた。
まずいまずい、ともがいているとスライムは武道の顔だけを体の外へと出してくれた。
 
「っぷは! あぅ、ありがと」
 
支えられてはいるのに手応えの無いゲル状の身体の中で窒息させられるかと思っていたがそうではないらしい。武道を殺す素振りは無く、ズルズルとスライムは湖から離れていく。湖の近くに服と武器を落としたままなのであまり離れてしまうと困る、とジタバタしてもやはり手応えはなく、疲れから武道は力を抜き始める。
 
「ねー、君どういうつもり?」
 
言葉で聞いてもスライムは答えない。そもそも発声器官も無いだろう。
本当にどうしようかと途方に暮れ始めた頃、スライムは湖から少し離れた洞窟の様な場所へと入っていった。
 
「巣?」
 
そう深くはないその奥へと入り、やっとスライムは歩みを止めた。
 
「ねー、ホントにさ……ひぃっ!?♡♡」
 
こんな所に連れてきてどうするつもりなのかと再び武道が声を出した時、やっとソレに応える様にスライムが動き出した。
 
「ひゃ、ん♡ ちょ♡ ダメだってぇ♡♡」
 
ヌルヌルと肌を流動体が舐める様に撫でる。触手やワームの様な物体ではないその感触が性感というよりは流れるプールの様で気持ちいいのに、乳首や陰茎などを的確に刺激してくるせいで声が甘くなってしまう。
この生き物が自分を何にしようとしているのか図りかねて、武道は困ってしまう。しかし、ゆっくりと尻の中にも侵入されて、恐らくまた繁殖目的なのだろうと予想をする。
しかし武道の胎の中には既に触手の卵と精子が詰め込まれており、これ以上は入らない。そんなことをされしまったら今度こそ腹が裂けるだろう。
 
「んっ♡ ダメぇ♡♡♡」
 
抵抗になっていない抵抗をしても、スライムは気にしない。素直に気持ち良くなっていれば勝手にスキルが発動して自滅してくれるだろうか、と他力本願にも似た気持ちになっていると、武道の胎の中が妙に熱くなってくる。
 
「へ?」
 
結腸口の奥で、そこに詰め込まれていハズの卵達が少しずつなくなっていく。それと同時に奇妙な熱さをそこに感じた。
外から見ても分かる程膨らんでいた腹が萎んでいき、少しだけ苦しさが解消される。卵の圧迫が少なくなってもそこにスライムが入り込んでいるため完全に楽にはなれなかったが、むやみに詰め込まれた卵よりはマシだった。
 
「触手の卵を食べてるの……?」
 
だから、湖から離れたのか、と武道は納得した。あの場でコレをしたらきっと触手や淫虫に邪魔をされていたのだろう、と。
しかしこれから自分はどうなるのだろう、と手でスライムの中をかき混ぜるが離してはくれない。卵と一緒に自分も溶かされてしまうのだろうかと思っていると、やっとスライムが動き出した。
 
「あんっ♡」
 
今まで触手やスライムが完全に無視していた箇所、陰茎の周辺のゲルが少しだけ硬くなり優しく握り込まれる様に圧迫される。
 
「え♡ うぅっ♡ しょこぉ♡♡♡」
 
それまでは気にしていなかったのに、にゅるにゅるとそこだけ流動されると気持ち良くて、文字通り溺れそうになるのに頭だけはしっかりと支えられて呼吸ができる。場所が洞窟であるせいで自分の甘えた声が響いてしまって恥ずかしい。
 
「はぅう♡♡♡ あぁあんっ♡♡♡ あっ♡ らめぇっ♡♡♡ ひゃんんんっ!?♡♡♡」
 
久々の陰茎への刺激に喘いでいると突然、ニュルリと今まで感じた事のない感触が鈴口を襲う。
尿道を逆流するナニカなど今まで存在せず、驚きと衝撃のあまり目の前がチカチカする。グリグリとナカを拡張する様に進んで行くのに痛みは無く、快感と言うよりも未知の衝撃に近い感覚だった。
 
「は、え……?♡」
 
何故そんな所を、と混乱するうちにスライムはどんどん尿道の奥へと入っていって、ソコへと到達した。
 
「ひぃいいいっ!?♡♡♡」
 
膀胱のすぐ手前、精管や精嚢へと枝分かれするそこに、スライムが入り込み、ソレまでの優しい感触から一転した。ソレまではただただ入ってきているだけだったスライムがその場所で振動を始める。
 
「~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
 
溺れる、窒息する、そんな事も忘れるほどの快感に武道は声を上げる事も敵わずに背筋を仰け反らせて絶頂した。もちろん尿道はスライムに征服されているため射精する事は叶わず、しかし精巣から射出された精子は精管、精嚢を通ってスライムに吸収される。
 
「!!??♡♡♡♡♡」
 
スライムが停滞し、刺激したその場所こそが前立腺であり、尻側の外から散々押し潰され、乱された箇所だった。そんな場所を内側から繊細かつ激しいな振動で揺さぶられ、武道は声にならない悲鳴を上げた。
そして尻に入り込んだスライムもソレに合わせて前立腺を揉み込む様に波打ち始め、性感帯を滅茶苦茶に刺激される。あまりの衝撃に失禁してしまってもスライムはソレすら取り込んでしまう。
 
武道はパニックを起こし、暴れるがどれだけ武道が快感を得ても一向に弱る素振りを見せない。
 
このスライムは他生物の体液が好物であり、ソレを糧にして生きている。もともとサイズも武道を飲み込める程度には大きく、武道の胎の中にあった触手の卵と精子を取り込み、更に武道自身の精液も啜っている今、武道よりもスライムの方が格段にレベルの高い存在だった。
 
そして、ニンゲンの雄という生き物はある程度の栄養で生かし続ければ毎日精を作る生き物であるとスライムは知っていた。
このまま生かさず殺さずでミルクタンクにするのが良いだろうという算段である。
 
ソレを武道が知る由は無いが、地道な長期戦の果てに勝利したのは武道であった。
自分がどんな状況に置かれていたのかは城に帰ってから教育係に教えられることとなる。
 
そして、やっぱり“レベルドレイン”は勇者に相応しい最強スキルだったのかもしれないと思うのだった。
 
続く。
 

 

・・・



本日の成果
 
・淫虫(LV.3)×3
・触手(LV.5)
・スライム(LV.10)
 
ステータス
 
花垣武道 [LV.1→24]
 
HP:5→53
MP:5→29
 
開発度
・口:0→0
・胸:0→5
・アナル:0→15
・陰茎:0→10
 
・状態異常
ナシ
 
 
・性交相手
[淫虫]
森、多くは水辺に生息するモンスターの一種。人間界で言う蛭に近い生物。
吸盤状の口を持ち、他生物からエネルギーを得る。体液には魔素が含まれており、ニンゲンに対しては催淫効果がある。他モンスターのおこぼれを狙い、狩りなどで共生することが多い。
 
[触手]
触腕を持つモンスターの総称。生体は様々であるが、比較的どこにでも適応して生存する。
人間界の森に生息するタイプは比較的穏やかで、小型動物などを狩り餌にしている。ヒト中型生物を襲う場合は食用ではなく繁殖のための苗床にするためであることが多い。コレは小動物では付近の他のモンスターのドレインなどに耐えきれないからであると考えられる。
抵抗などされたら手足を折るくらいはするが、武道は先手で身体を差し出してきたためあまり痛い目には遭わせなかった。
 
[スライム]
水辺に生息するゲル状のモンスター。火に弱いが斬撃・打撃ともに意味をなさないためこのモンスターの生息する場所に行く場合は松明を絶やしてはならない。もちろん武道はそんな物は持たされなかった。