寿タケ

寿タケ · 22日 9月 2023
どうしてこうなってしまったのか。 パチパチと焼けた木が弾ける音と悲鳴が響く中、武道は赤く燃え盛る炎をただ唖然と見ている事しかできなかった。 コレは、自分のせいなのだろうか。 自責の念に苛まれるというより、ただそうなのだろうという納得と、もう何もかもがどうしようもないのだという諦観があった。 「ごめんなさい……」...
寿タケ · 22日 9月 2023
高級ホテルのラウンジにその男はいた。 それは大寿のよく見知った男であり、高級ホテルには似つかわしくない……と言いたかった。しかし、実際の目の前の男は大寿がよく見知ったボサボサの金髪頭にダサいTシャツなどではなく、しっかりと黒髪をセットしてけしてセンスの悪くはないスーツを身に纏っていた。...