マイ武

マイ武 · 26日 2月 2024
コツコツと、革靴が床を鳴らす音がした。ギィと重い音を立てて、暗い部屋に光が射して武道はのっそりと顔をあげた。金髪をオールバックにした男がそこにいて、何度も見た感情の無い笑みを浮かべていた。 「待った? タケミっち」 「……」 「今日はね、朗報。オマエの所のオーナー、見つかったよ。店長の女も無事」 「良かった、です」...
マイ武 · 21日 9月 2023
最初の世界で、その男は皆を置いて逃げて、電車に轢かれて死んだ。 次の世界では、何故か恋人の弟だけが助かっていた。 副総長が死んだ世界では、親友が目の前で飛び降りた。 「……」 男はそんな未来をなかったことにするために武道の身体を勝手に使う。...
マイ武 · 21日 9月 2023
都内某所。 東京卍會所有オフィス。 「おいイヌピー、見ろよコレ」 東京卍會幹部、九井一は手元の端末に映った殺風景な部屋を相棒である乾青宗に見せる。 「何だ? どこかのホテルか……?」 「ボスがこないだ攫ってきたイロの監禁部屋」 「……。空だな」 「あぁ、空だ」...
マイ武 · 21日 9月 2023
「……」 ゆっくりと瞼を上げ、ぼんやりと室内を見渡す。部屋には散々使った大きなベッド、サイドテーブルの上には未開封の水のペットボトルが置かれていた。外を確認できるような窓は無く、高い位置に採光用の嵌め殺しの物のみがついている。...
マイ武 · 21日 9月 2023
「お゛っ、あ゛ぁぁあああっ……!!」 無理矢理胎の中に突き立てられた剛直が内臓をゴリゴリとこそぐように壁面を擦り上げた。 雄を受け入れるための器官となり果てたそこはドロリと濡れ、分泌される愛液がその抽挿を助けた。暴力的な律動が恐ろしくボロボロと涙が零れるのに、恥知らずな子宮が孕みたいのだと雄を搾り取る動きをする。...